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オデッサ・ファイルのバナバナのレビュー・感想・評価

オデッサ・ファイル(1974年製作の映画)
4.0
原作はフレデリック・フォーサイスの小説なのだが、
“オデッサ・ファイル”とは、1964年に匿名の人物から西ドイツ司法省に送られてきた、“オデッサ”という組織に所属している元親衛隊員たちの顔写真や所在地が詳細に記録された【本物】のファイルがあるのだそう。
それにフォーサイスがインスパイアされて、書かれた小説なのだそうだ。

映画は、ドイツ人記者のピーター・ミラーが、カイザーヴァルト強制収容所で所長をしていた実在の人物、エドゥアルド・ロシュマンを追うというストーリーなのだが、
原作ではこれと、エジプトに逃げていたナチスのロケット研究者達が、
エジプトがイスラエルを攻撃する為にペスト菌を積んだミサイルを開発しようとしているのを阻止しようとするモサドの活躍との、二重構造になっているそうだ。
だが、映画では時間の兼ね合いで、ピーター・ミラーの物語だけに焦点が当たっている(原作、凄く面白そう)。

元SSが逃げたのは南米だけではなく、何故かドイツに協力的だったエジプトにも多かったそうで、当時本当にこの様なロケット開発(原爆か!?)をしようとしていたのかな?
また、エドゥアルド・ロシュマンが逃走中に足の指を欠損してびっこを引いていたというのは、本当なのだそうだ。
フレデリック・フォーサイスの調査力、恐るべし!

1964年に西ドイツ司法省にオデッサファイルを送り付けた人物って、モサドなのか、フリッツ・バウアーなのか、誰なんでしょうね(ワクワク)!
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