めしいらず

用心棒のめしいらずのレビュー・感想・評価

用心棒(1961年製作の映画)
3.8
荒んだ宿場町で権勢を争う二つのヤクザ一家を巧みに誘導して相討ちさせて滅ぼそうとした流れ者の浪人だったけれど、切れ者のヤクザに彼の目論みが見抜かれ捕らえられ殺されかけたものの隙をついて逃れ、その凄腕の剣術であっという間にヤクザたちを斬り捨てて町の平穏を取り戻す。黒澤エンタメの真骨頂を見せつけるアクション映画。ただのチャンバラにならぬよう二転三転するストーリーがよく練られている。西部劇の日本流儀の翻案として隙のない面白さ。冒頭の犬のくだりからあっという間に引き込まれてしまった。なるほど後のマカロニウェスタンにも巧みに引き継がれていたなぁと思い返す。個人的には次の「椿三十郎」のストーリーの方がより面白かった気がする。
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