実際にあった未解決連続殺人がテーマのサスペンス。
長時間なのと、結果的に（この人だと思うんだけどね、くらいは示されるものの）未解決っていうのと、バキバキのヒーローが出てこないっていうのが際立つ。
漫画家も、警官も、新聞記者も、出てくるみんながこの事件に振り回され、疲弊して、自己の生活や周囲との関係を犠牲にしていく様がとてもリアル。
また、サクサク数字が出るものの、よく注視しているとあまりにも長い年月が流れていることや、情報を共有し合わない警察署同士の管轄争いなんかも、実際の未解決事件らしい。
面白いし、パズルのピースはあと1つだけ穴が開いてるくらい揃っているのだけど…というところが歯がゆくて、妙なリアリティを感じたものの、楽しいかというと個人的には怪しかった。
