もやし

俺たちに明日はないのもやしのレビュー・感想・評価

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)
4.6
男女の逃避行。

主人公はムショ帰りの現実が見えてないような男で、自分は何やら成功できると根拠もなく思ってる。
出会ったヒロインは、ウェイトレスをしながらも、何か今の現状に物足りなさを感じてる夢見がちな感じ。
二人は出会ってすぐ盛り上がり、男が強盗をしようと言ってそれに何の抵抗もなく従う。


そこからは強盗して逃げて、強盗して逃げて、の繰り返し。
途中で警官を撃ち殺したりして、もう社会的には終わってる状況。

でも本人達は何とも呑気な感じですごい違和感。音楽も呑気。
途中意見の合う人達も仲間に引き入れて、もはや旅行気分。
こいつら馬鹿なのかなと思うけど、まあこういう奴もいるんだろうなあ。

もうどうしようもなくなった辺りでようやく少し後悔し始めるけど、今更かよと思う。


地道に破滅へと向かっていく感じが何とも言えず映画的。
凄まじいラストも含め、好きな人がいるのもわかる映画でした。
若さ溢れるというか、そういう映画でした。


銃撃戦がやたら派手でかっこよかったな。
もやし

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