ほーりー

名探偵コナン 時計じかけの摩天楼のほーりーのレビュー・感想・評価

3.7
【左右対称じゃないと、わしゃ嫌なんじゃ(涙)】

地上波で『時計じかけの摩天楼』を久しぶりに観た。

工藤新一(=江戸川コナン)に挑戦状を叩きつけたサイコパスな連続爆弾犯と対決するシリーズ第一作。

今のように赤井さんや安室さんは出てこないが、環状線の車両救出シーンや米花シティービルの爆破シーンなど劇場作品らしい描写で見ごたえがあった。

しかもそれぞれの場面が70年代のパニック映画から頂戴しているのも映画ファンにとっては嬉しい。

環状線に取り付けられた爆弾がある一定の速度以下になると起爆するのは『新幹線大爆破』から、蘭姉ちゃんが爆弾解除で赤のコードか青のコードか悩むのは『ジャガーノート』からの引用である。

地味に環状線の駅名が「芝浜駅」というのが渋い。

また第一作だけあってストーリーや登場人物はシンプルなのだが(なので犯人もすぐ誰だかわかる)、かえってそのため観やすく、余計なことを考えずに楽しめるのも良い。

犯人の動機も「えぇ~そんな理由で犯罪に手を染めたの!??」というシロモノなのがとてもコナンらしい。

■映画 DATA==========================
監督:こだま兼嗣
脚本:古内一成
音楽:大野克夫
撮影:野村隆
公開:1997年4月19日(日)  
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