ひろぽん

名探偵コナン 時計じかけの摩天楼のひろぽんのレビュー・感想・評価

4.0
劇場版『名探偵コナン』1作目

工藤新一宛てに、建築家の森谷帝二からパーティーの招待状が届くが、コナンの姿では参加できず、幼なじみの毛利蘭に代理を頼む。その直後、街で連続放火事件が発生。新一は犯人と思われる人物から爆破予告を突きつけられ、正体を隠しながら小さな身体で犯人と戦う。コナンの大切な人たちの命が次々と危険に晒され、追い詰められていく。そんな犯人にどう立ち向かっていくのかという物語。


何でもかんでも自分の手柄にしてしまう小五郎に対して少し懲らしめてみたり、ちょっと目立とうとするコナンの承認欲求を感じられるシーンが可愛く見える。

お金にがめつい阿笠博士や、首なしロケットおにぎりの形をした元太のフォルムがこの時代特有で好き。そして、運が悪い少年探偵団が不憫でならない。

新一宛の手紙の頭語が「拝啓」じゃなくて、「謹啓」が使われているところから敬意の高さが読み取れる。

新一と蘭のラッキーカラーである赤の“赤い糸”がテーマになっており、至るところで赤色が強調される。

コナンが爆発に巻き込まれ入院した時に、我が子のように本気で叱ってくれる小五郎の人柄の良さが滲み出てる。

爆弾が仕掛けられた環状線の列車を爆発させずに回避させる目暮警部たちの奮闘シーンが本当にカッコよくて好き。

爆発させるという劇場版の基盤を作った作品でもある。

壁越しに背中を合わせ、詩的な愛を語る新一と蘭のロマンチックなシーンが純粋で素敵。

ラストの爆弾解除で蘭が選ぶ色と選択した乙女な理由が可愛い。

テーマ曲の『キミがいれば』が流れるタイミングもバッチリで、グッとくるものがある1作目が本当に大好き。
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