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WANDA/ワンダのmarucoのレビュー・感想・評価

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)
5.0
WANDA/ワンダ 観ました。

私はワンダのことが好きでした。

主演のワンダを演じたのが、
監督・脚本そして主演の
バーバラ・ローデン🥀
デビュー作品にして遺作となりました。

本当はペラの文言をこのあと、
一部分とはいえ、
そのまんま自分のレビューに、
転記記載することに対して
私自身何より抵抗感のあるものでしたが
今回はあえて書かせて頂きたいと
切望しました。
どうぞご容赦くださいますよう、
お願い申し上げます。

生前バーバラ・ローデンはこんな言葉を
遺していたようです。

"私は無価値でした。友達もいない、才能もない。私は影のような存在でした。
『ワンダ』を作るまで私は自分が誰なのか、自分が何をすべきか、
まったくわからなかったです"
バーバラ・ローデン

私はこの記述を読ませて頂き
バーバラ・ローダンの人となりを知り
我が拙い想いがここで繫がったことを
光栄だと感じ泣きました。

ワンダは素晴らしい女性でした。
勿論バーバラ・ローデンも…、
いや、違う、そうではない、
私にとってもはや、
ワンダとバーバラ・ローデンは
同一人物なんです。

彼女は思慮深く潔癖であり、
少女のような清らかな想いを
持ってました。だけど反面、
いつも自身の感情を犠牲にし、
圧し殺しているうちに、
やがては虚無感と諦観にまみれる日々
を辿ります。
でももし、
もし仮に彼女に欠けていたものが
あったとすれば、
それは唯一「母性」であったような
気がします。
それは彼女自身の孤独で哀しい辛い
生い立ちに起因したものだと思います。

これがすべての私の想いです。

癌により僅か48歳の生涯。
これからと言う人生…、
もっともっと、
長く生かして差し上げたかった…、

心から哀悼の意を捧げます。
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