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ラスト・ワルツのAKALIVEのレビュー・感想・評価

ラスト・ワルツ(1978年製作の映画)
5.0
「考えるな!感じろ!」ではなく考え"すぎる"な!感じろ!

というわけで今回は短め。

これまた最高のアメリカン・ロックンロール・フィルム。でもね、主人公はカナダ人なんです(ドラマーだけアメリカ人)。

びっくりです。アメリカ最大のロックンローラーの1人であるBob Dylanのバックバンドだったから"The Band"と呼ばれるようになった。…Bob DylanとThe Band、実にアメリカ的なエピソードです。おっと。

【The Last Waltz: November 25, 1976
Winterland Arena, San Francisco, California】は、The Bandの解散コンサートです。有終の美。親交のあったミュージシャンたちや温かいオーディエンス、人々、あ、なんか泣けてきた。
Bob Dylanは【The Rolling Thunder Revue】を終えてます。
色んなものが終りを迎えるというのに、演奏は最高です!オススメですよ!ステージの装飾もライティングも、そしてMartin Scorseseによる『Taxi Driver』で魅せた異様なカメラの動きも健在です(!)。今ならその視点でも楽しめる。

Eric Claptonを客演に迎えたBluesでは、
①彼のギター・ストラップが外れる
②Robbie Robertson(The Bandのギタリスト)がフォローする
③仕切り直し(E&R)
④Eの締まりのないヴォーカル、ギター
⑤Rがそのケツをたたく…観てのお楽しみ♡
⑥Eが別人のようにアップデートされる
という町山智浩さんのおっしゃられる
「相手が何かを振ってきたら、それを否定しないで、それを受けて。さらに面白いことをかぶせていくということで、どんどんどんどんと面白く、上に上がっていくというやり方 (中略) プロレスなんですよ。で、タイミングとかもはかって。一瞬でも考えたりしたらその場で舞台は壊れてしまうんですよね。だから考えないで返すためには、たとえば本当に普段からいろんな技を身につけていないとできないわけです」が観られますよ。
https://miyearnzzlabo.com/archives/57034

人種、国籍、性別、社会からの期待、本来の自分自身、それらを超えようとすることが何より大事であり、そんな瞬間が観られるだけでもこの映像は超重要ですよ、、ほな。
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