じゃん

ヴィタールのじゃんのレビュー・感想・評価

ヴィタール(2004年製作の映画)
3.5
ヒロイン2人は綺麗なのだが、2人とも下手。でも味がある。
ビーチでのダンスシーンは印象に残った。

でもヒロイン2人よりも、まだ若かった浅野忠信の顔が美しくて素晴らしい。

脇を固める、岸部一徳と國村隼も良い。

主人公が段々と現実から乖離していくのが、ホラーのように描かれていて引き込まれる。

それを表してるのが物凄い量の雨と暗い地下。湿度高め。

事故により、こちら側の生の世界に、死んだ魂のまま残された主人公が、

向こう側の死の世界に行ってしまった彼女を、解剖することにより、自らもまた同じ向こう側、死の世界へと行く。

死んでいる彼女の身体を、解剖して二度殺すことで、自らの魂も殺し、彼女に逢える。

向こう側へ突き抜けろ。

The Doorsのブレイクオンスルージアザーサイドが流れないかと期待したが、流石になかった(笑)

浅野忠信の胸毛にびっくりするが、その辺はやっぱりクオーターなんやね。

最後についても少し言及したいが、ネタバレになるのでやめておきます。

塚本監督にしては観やすかった。