じゃん

嵐電のじゃんのレビュー・感想・評価

嵐電(2019年製作の映画)
1.9
鴨川そばに住んでたことあるので、嵐電よりは、出町から出てる叡山電車派だ。

嵐電は少しのんびり感が少ない気がする。
狭く感じるからかな。

あまり嵐電には想い入れが無い。

にしてもこの映画は酷い。
アマチュアが作ったの??

照明、脚本、キャスティング、演出と何もかも酷いが、一番酷いのは音声。

町のノイズが凄く入っていて、台詞は聴きづらいし、かと言って俳優は声を張るわけでもない。
見てて耳が痛くなるタイプの映画。

邦画にはありがちな台詞聴き取り辛い映画の典型というか、その最低レベル。

電車の音もかなりうるさいのだが、そこは映画のテーマ的に許さないとダメな感じ?
もっと音を抑えて欲しい。

画面も基本暗いし、昼間の外では照明なく自然光で撮ってるとこもある? 

とにかく光が足りない。

たまに入るファンタジー要素も、大林監督みたいで気持ち悪い。

唯一良かったのはコミュ障のヒロイン。
大西礼芳。
凄く上手いような…
この役以外でも見てみたい。

相手役の男の子は華が無さすぎる。

江ノ電と提携してたなんて知らなんだ。

帷子ノ辻駅の由来のエピソードをもっと掘り下げても良かったのでは?

子午線とか南天とか、何の説明もなく珍しい名前が飛び交う。

そもそも登場人物の紹介は一切無い…
せっかく嵐電という良いテーマなのに、こんなにつまらない作品やなんて残念過ぎる。

ARATAの無駄遣い。
ARATAの奥さんももう少し地味やない人をお願いします…

キャスティングも変。

青森弁の女の子の話は意味不明。

何が言いたいの?
男女のすれ違いを描きたいのだろうけど、エピソードがまともだったのは、俳優の話だけ。

そう考えると阪急電車のは、よく出来てたんやなあ。

叡山電鉄か、井の頭線か、世田谷線の映画なら撮ってみたい。

嵐電撮るなら、桜や紅葉や、神社やお寺など絵になる風景や構図は死ぬほどあるのに、ほぼそういうのは無し。


そういや北野白梅町の友人は元気だろうか?

北野天満宮前の澤屋のお爺ちゃんお婆ちゃんはご存命だろうか?

もう少し京都や嵐電の良さが伝わる作品だと良かった。
大学生のアマチュア映画みたいで少し腹が立った。

エンディングのあがた森魚の曲は良かった。

制作に京都造形大のクレジットがあった。