矢崎監督の映画は大体少し気持ち悪い。
三月のライオンを代表とする近親相姦的なイメージがどうしてもつきまとう。
いや、そういう愛の形もあると思うので否定はしないが、本能的に気持ち悪いと思つてしまうのも、本能なので仕方ない。
そしてやはりこの作品もかなりのブラコンの妹が出てくる。
矢崎監督のへきなのだろうか？
ただその気持ち悪さも、美しい映像やエピソードや演出で、気持ちよさに昇華することは可能だとは思う。
矢崎監督の力量でそれが可能だとはあまり思えないが。
ちなみにこの作品ではそこまでの気持ち悪さは感じなかった。手紙に囲まれてるシーンを除いて。
西加奈子の原作だとどうしても関西弁が肝となってくるのだが、関西弁を綺麗に話せる役者を使わないと難しい。
北村匠海のモノローグは落ち着いていて、嫌いでは無いのだが、完全に標準語なことに違和感。原作ではどうなんだろうか？
そしてやはり、北村匠海の関西弁は下手くそ。
寺島しのぶの関西弁は序盤は少しわざとらしい。後半はまあまあ。
これだけ、関西出身者ゼロのドラマなら、別に無理して関西設定にしなくてもいいのではないか？
ほぼみんな関西弁下手なんだが…
加藤雅也だけ奈良かな。
オカマバーでかかってたバンドの2曲が知りたい。意外と良かった。
玄関とはどういう意味だろう？
誰でも入れてくれるオサセということか？
その割にはばかにされるシーンは無かったが。
キツネというよりはタヌキだが？
小松菜奈は肩幅広過ぎ。
あとアップルパイの掴み方や菜箸の握り方が短過ぎて下品。
原作の設定も下品なんだろうか？
なんか違う気がするが…
別の作品でもお茶碗やお箸の持ち方がおかしかった気がする。
いい加減、作品の中でだけは直して欲しい。
にしても、半身事故、近親相姦、LGBTなど設定てんこ盛り。
少しとっ散らかったままで、イマイチ整理されておらず残念。
何が言いたかったんだ、と突っ込みたくはなる。
北村匠海と小松菜奈の足を堪能する映画。
吉沢亮が家族の太陽みたいな台詞は出てくるのだが、そんなシーンは一切無くて笑える。
そこを映像的に表現してくれないと。
というか吉沢亮の美しい顔があまりアップで映らず残念。
美しく無くなってからアップ多めて、おかしいやろ。対比のためにも美しい顔をもっと寄越せ！笑
