山本Q

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアの山本Qのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

U-NEXTに来てたので再見。

あんまり覚えてなかったのが不思議なくらいロマンチックな作品だった。
タランティーノ後、ガイリッチー前あたりの黒い服着た男が犯罪者崩れて自暴自棄なやつでしょ。と思っていたのではないだろうか。当時は世界的にそんなだった気がするけど、改めてみるとクライムアクションというよりは、大人になった男子のファンタジーのような印象。近年の作品と比べるとお話も単純で段取りもあまりリアリティを意識してない感じがする。銃で撃たれても全然当たんないし、警察に追われているのに捕まりそうもない。その理由は、「人生が限られて初めて人生を手に入れる体験を共有した男同士の結びつき」の話だからで、カッコよくて凄いが堪能できるためのストーリーではないから。という感じがする。
最近はよくできた面白く見応えがある映画に見慣れていたので、変なところはあるけど「俺はこんな人間の生き様を映画にしたいんだ」という表現欲求が伝わって来て胸がアツい。
癌ってドイツだと骨肉腫になるんだ、とか。ドイツで海をみようとするとオランダまで行くんだ。と思った事を思い出した。
山本Q

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