ひそむ闇、踊る笑顔。カーニバルの夜、ボサノヴァの宝
2009年6月7日 19時48分レビュー
マルセルカミュ脚本監督。アカデミー外国語賞、カンヌ映画祭グランプリ受賞。
ギリシャ神話、オルフェの悲劇を下敷きにリオの熱いカーニバルが幕をあける。
オルフェは婚約まじかの彼女持ち。
活発で独占欲強い彼女。
リオの街は明日の準備や話題でもちきり。
静謐、かつ情熱的、カーニバルシーン必見!
この感じは日本には、ない価値デスよね。異国のお祭り価値を見るには、素晴らしいでございます。
そこに純で美しいユーリディスがやってくる。
オルフェは清楚な彼女に惹かれ、カーニバルは時迫る。
音楽はボサノヴァ界の二台巨人アントニオカルロスジョビンとルイスボンファ。サンバの素晴らしさは必見!
リズムをとってしまいたくなる躍動感。
無数の踊り子、ステップの足先、子供の叩くタンバリンの音
日本の祭りのようにリオの皆様は笑顔でとても幸せそう。
だけど音楽が違う、ボサノヴァの宝、名曲が生まれます。本作から。
素晴らしい熱気、画面を次々埋める踊り子、紙テープ、押し合いへし合いは凄い熱気です。
そんな二人に影がさす。
後半の展開は宗教がかった印象。ビデオジャケットの故野口久光(おそらく)さんの柔らかいパステル長のイラストジャケが美しいです、一目推奨。
タイトル曲(オルフェが劇中ギターで爪弾く曲)「黒いオルフェ」「カーニバルの朝」は、ボサノヴァのスタンダード
ナンバーになりました。
どちらも良い曲。
タイトルちょっと差別的なので気持ち要改善してほしー!(無理だよっ)
追伸サンバは運動量激しそうだなぁー!