娯楽の極み

ROOKIES -卒業-の娯楽の極みのネタバレレビュー・内容・結末

ROOKIES -卒業-(2009年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ドラマカテゴリにヒットしないので映画の方でどっちもの感想を。

原作の大ファンなんですよ。漫画の。スラムダンクと並んで二大スポーツ青春漫画だと思ってるんです。

いち原作ファンとしての意見でいうと、この実写化(ドラマ+映画)に関しては基本的には満足してます。それぞれターニングポイントになるエピソードは押さえてたと思うし。でもやっぱり尺の問題とか、ワンクールで収めようと思ったら細々と足りない部分は出てきちゃうんですよね。どうしようもないのは理解しつつも、それの積み重ねがマイナス分。

実写版は万人受けのためか尺調整のためか、コメディ要素が大幅にカットされていて、泣きと友情のフルマックス青春ドラマに仕立てられてます。ここは好き嫌い分かれるところかもしれないですが、僕はROOKIESのROOKIESらしさ(森田まさのりらしさと言うべきか)は、コメディにあると思ってるのでそこらへんはちょっと物足りなさを感じましたね。

あとこればっかりはスポーツものの宿命とわかりつつも、野球経験者とそうじゃない俳優の動きが全然違うので、実際に部活で野球してた人たちからすると「そんなフォームであんな打球飛ばん」と言われても仕方ないです。上地雄輔がとある高校のピッチャーとして現れるのが救い。フォームがまとも。

原作の時系列で言うと出てこないとおかしい赤星と濱中、まさかの劇場版で初登場してましたが、濱中は置いといて赤星役が山本裕典とか美化度が凄い。

エピソードオブ赤星では御子柴キャプテンの左足が赤星引換券にクラスチェンジしてしまってます。赤星は本来左利きだったはずですが、故・御子柴キャプテンの意思を継ぎセカンドに収まるため、右利きに設定に変えないといけないとは、尺問題は本当に大きな壁なんだなと感じます。

ちなみに僕は、初めて大舞台に立ってのぼせ上がるニコガク野球部において、唯一余裕の表情で飄々とプレイする赤星が1番好きなキャラクターですね。

色々言ってますが基本的にはドラマも映画も受け入れています。漫画の方が話の内容が濃いのでオススメできますが。

不良漫画繋がりで選んでるのかキャスティング幅が狭いのか、若菜役の高岡蒼甫をはじめクローズZEROのキャストが揃い踏みしていてパラレルワールドなのかなと思いました。

あと塔子ちゃんはあんなんじゃない。