娯楽の極み

モンスターハンターの娯楽の極みのネタバレレビュー・内容・結末

モンスターハンター(2019年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

本当に観ないほうがいいと率直に思うので、先に言っておく。これは完全に駄作。つまらない上に尻切れ蜻蛉。言葉選ばず言うとふざけんなってレベル。

ミラ・ジョヴォビッチ主演作って面白そうな題材を不味い料理に仕立てる脚本ばっかだな。バイオも正直良くないし。

モンスターハンターと銘打っているものの、これはゴジラをモンハンのモンスターに置き換えただけのただの特撮で、モンハンの世界観を味わいたい原作ゲームファンは観ない方がいい。そもそもが異世界転生の話なのでなんじゃそれ…としかならない。

まず導入が長すぎる。
1時間近く使ってようやく相棒となるハンターと共闘する流れになるが、それまでにモンハンらしいものといえばディアブロスが暴れてます、謎の蜘蛛(ネルスキュラ)が卵産み付けてきます、くらいなもんであとはひたすら砂漠と洞窟。タトゥイーンでももうちょっと画変わりするぞ。

昨今の映画ではよくマスコット的なあざといキャラクターが登場する。GOGで言うところのベビーグルートだったり、THEの方のスーサイドスクワッドでいうキングシャークであったりがそれだ。可愛さ推しの要素をほぼ必ずと言っていいほど突っ込んでくる。

じゃあモンハンは?といえば切っても切れないオトモたちアイルーがまさしくそれに該当するはずなのだが、本作では一匹のアイルーがほんの一瞬登場して料理を披露するのみ。
キャンプで料理をふるまっているあいつだ。

肝心の料理の様子もようやくゲームを彷彿とさせる演出かと思えば数秒で終わってしまい、とりあえず出しました感が強い。出てなくてもストーリー上は影響がない程度の存在。

異世界なので言語は当然?に通じないが、勉強しただけであんなに流暢に喋れるジジイがいてたまるか。ご都合主義もここまでくるとかなり滅茶苦茶やってんなと思わざるを得ない。

ゲーム原作・漫画原作とするなら、よしんば主人公がその世界に迷い込んだというありがちな設定には目を瞑るが、ならなおのこと世界観を随所に織り交ぜてファンに媚びるべき。あの有名なBGMを使い回すなりあるあるネタを混ぜ込んで台詞回しをするなり。
この監督は特にモンハンのファンではないんだろうと思う。

原作再現せずにオリジナルのおまけとして扱うにはビッグタイトル過ぎた。だめだこれ。