過去鑑賞。
「追い越しただけなのに、ずっと追いかけてくるトラックがいるんですよ」
「な~~にぃぃ~~‼やっちまったな‼
男は黙って、人力車‼」
「て、そうゆうのいいです」
「今、ニュースで取り上げられている煽り運転か?ドライブレコーダーに撮ったのか?」
「1971年だから、そんなものないですよ」
「そりゃ、怖いな‼」
……てゆう映画。
タンクローリーにひたすら追いかけられるだけの話を映画にして、89分間飽きさせずハラハラしながら観客に見せるスピルバーグは凄い!
立ち寄ったガソリンスタンドやカフェ、そこにいるあのタンクローリー。カウボーイブーツだけが見える演出が恐怖感をそそる。
運転手の顔を映さないから怖い。執拗に追いかけてくるものは運転席ではなくタンクローリーとなり、それが怪物の顔に見える。その恐怖を追われる側の視点で描き通し、感情移入させる演出が秀逸。
恐怖の鬼ごっこの果てに何があるのか?結末が予想できなかった。
家に忘れた弁当を、オカンに頼まれたトラックのおっちゃんが届けるために必死に追いかけていたってオチなら笑うけど、緊張感のあるラストシーンは最高だった。