このレビューはネタバレを含みます
サスペンス。
ヒッチコックの登場:
記念写真の中で、トニーの出身大学の同窓会の出席者として
夫婦のキスシーンから物語は始まり、新聞記事を読んだかと思えば別の男とキスをしている。
語らずとも関係性がわかる。
そして浮気相手と会うときは「赤い」服装。
旦那といるときは「白い」服装。
マーゴ(グレース・ケリー)殺害の手順やスワン(アンソニー・ゴードン)の身元を語るトニー(レイ・ミランド)の淡白さ。
未来を見てきたかのような口ぶりと、指紋を拭き取るなどの冷血さ。
それらとは真逆の、芝居がかったような殺害(未遂)シーン。
どうすればトニーは狼狽えるのか惹きつけられる。
その期待を叶えてくれそうなのがハバード警部(ジョン・ウィエリアムズ)。
真実のみを信じる芯の通った刑事。
ラストの逮捕の瞬間はトニーに拍手。最後まで冷静な紳士でした。