尋常じゃないカット割の多さときれいに少しだけ回るキャメラの動きがとにかく印象に残る。誰かの幸せが誰かの不幸であるという、まるで宇多田ヒカルの曲のような群像劇があまりに穏やかな曲とともにはじまるところは『ミスティックリバー』や『ヤンヤン 夏の思い出』を思わせるけど、そういえば同時代ですね。青い色彩もヤンヤンっぽい。父親の娘に対する憎悪が不可解なまでに強く描かれてて、とても引っかかる。また観たくなる。
マチュー・アマルリックがドヌーブに対して「すごい美人ですね」って言ってるとこで笑った。強盗シーンもすごくよい。