キングス&クイーンの作品情報・感想・評価

「キングス&クイーン」に投稿された感想・評価

紫色部

紫色部の感想・評価

3.0
2019.5.4 DVD

躁モードに入ればやっぱりデプレシャンは無敵。アクション繋ぎにおける滑らかなカットの不一致。
無

無の感想・評価

2.3
話の筋が終盤まで見えず、自分が見知らぬ宇宙人の夢の中にいるような、唯一分かるのはヒロインが獲物がかかるのを待ち構えてるアリジゴクのように恐ろしい人物という事だけ。
ジグソーパズルのピースが100の内10くらいしかはめられないような違和感で、まるで昔遠い映画館まで出掛けて行って同じように退屈すぎてひたすら眠かった記憶のある「潜水服は蝶の夢を見る」を観た時のような感覚だ…と、よく考えるとあの時の映画の主人公もマチュー・アマルリックだったのを思い出す。
スコアが高く万人には響くが愚鈍な自分には一つも刺さらない苦手でなタイプの話だった。
フランス映画の難解な描写の理解に自信がある人に是非鑑賞してもらって解説していただきたいと思う作品!
決してエイゼンシュテインでない意識の流れ的なモンタージュは新鮮に映った。が、150分は長い
kyoko

kyokoの感想・評価

3.6
カトリーヌ・ドヌーヴが美しすぎて、彼女に「美人ね」って言われたら「嫌味かよ!」と私がエマニュエル・ドゥヴォスなら叫んでる。

実業家との3回目の結婚を控えたノラ。息子を預けている自分の父親の末期ガンを知り、息子を二番目の夫の養子にしようと考える。
何をどうすればこういう思考回路になるのかが全くピンとこなくていまいち乗れなかったのだけど、二番目の夫マチュー・アマルリックがかわいかったのでなんとか観られた。
お父さんのホラーな手紙にちょっとスカッとしたってことは、私はノラが嫌いなんだな。

作品解説をしてくれた方は、危うく日本での公開がお蔵入りになりそうだった今作を苦労して公開にこぎつけたんだそう。
その思い入れに応えられるほど感動できなかったのが残念というか申し訳ないというか。

緩やかに流れる「ムーン・リバー」が素敵。
ryosuke

ryosukeの感想・評価

3.6
ジャンプカットも厭わずにかなり細かく組み合わせられるカット割りがダイナミックで序盤のうちは面白く感じた。ただ150分も続くとちょっと飽きるし、ミドルショット主体でワンカットが短いスタイルは映像としては好みではなく、人間の深刻なコミュニケーションを延々と見せてくる(ノラのパート)タイプの作品もそんなに得意ではない。とにかくセリフ量も多い。なので好みという訳ではないが、150分あるようには感じなかったので結構惹きつけられてはいたのかな。
女性が激しく泣いたり叫んだりしているシーンがどうしても苦手なのでノラのパートはちょいちょい辛かった。それもエマニュエル・ドゥヴォスの演技が迫真だからこそではあるのだけども。最初の夫の自殺を回想するシーンでの舞台っぽい画作りや、死んだ父がメッセージを抽象的な空間(ベルイマンっぽい!)で語る表現など独特。父の残したメッセージによって、病床の父が強く手を握るシーンの意味が変わってくる語り方が上手い。父親の呪いが焼き付いたかのようなアザは特に回収されなかった。
全体的にはどこか犬っぽい表情が愛らしいイズマエルのパートが軽いコメディタッチで面白く見られた。マチュー・アマルリックの愛嬌凄いな。壁の絵にヒップホップが重なり、更に電話から国税庁への罵声が流れるシーンや、精神病院で出会った「中国女」アリエスにキスをするシーンの音楽の使い方などの演出が良い。
ラスト間際のセリフの「愛した4人の男」に現夫は入っていない。まあそうだろうな。多分それで良いんだろう。
精神病院のおそらくはリハビリの一環のグループワークでダンスを披露するマチュー・アマルリックがやばかった。CDをコンポに入れる無造作な手つきからしてセクシーで、しかも踊りでちゃっかり美人看護婦を誘惑してるのだ。ちなみに、その看護婦はそのあと二度ばかりピンポイントで登場し、水も漏らさぬ演出を得て観客の期待に応えてくれる。
あと、イェーツといいディッキンソンといい木のぼり男爵といい、なんていうか啓蒙的。アマルリックのなにげない着こなしもかっこいい。
mingo

mingoの感想・評価

3.7
これはまた凄い映画だ。
亡き寺尾次郎さんが唯一追いたい監督としてデプレシャンをあげるのもうなづける一本。カット割り異常すぎる。冒頭の車が側に付けるシーンだけでまさかこれから起こる物語を成立させるんだから凄すぎる。濱口竜介ともしかしたら映画の考え方が似てるのかもしれないなと思って観てた。キチガイマチューとそうでないエマニュエルの対比がまさにここにある豊かさと世界の裏側で起こっている悲しみみたいな構造で見応えありまくった。ただおフランスすぎて好みではない、
nagashing

nagashingの感想・評価

4.5
歪かつ巧妙な構成と編集。ブツ切りの断片のようなカットを一見して乱雑につないでいくことで、過去と現在、記憶と事実が巧みに交錯し、人生への悪意と祝福がモザイク状に織りなす。積み重ねた辛辣さがある瞬間で甘ったるさに転じるデプレシャンのベタな反則技にまたしてもやられてしまう。どんどん業の深さを露呈していくエマニュエル・ドゥヴォスに対して、ほどよくイカれたマチューがかわいい。ドヌーヴ女医の冷ややかなカウンセリングは完全にご褒美。
尋常じゃないカット割の多さときれいに少しだけ回るキャメラの動きがとにかく印象に残る。誰かの幸せが誰かの不幸であるという、まるで宇多田ヒカルの曲のような群像劇があまりに穏やかな曲とともにはじまるところは『ミスティックリバー』や『ヤンヤン 夏の思い出』を思わせるけど、そういえば同時代ですね。青い色彩もヤンヤンっぽい。父親の娘に対する憎悪が不可解なまでに強く描かれてて、とても引っかかる。また観たくなる。

マチュー・アマルリックがドヌーブに対して「すごい美人ですね」って言ってるとこで笑った。強盗シーンもすごくよい。
パン

パンの感想・評価

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最後のエピローグ、イスマエルとエリアスの会話がとてもよかった
はじめは150分飽きずに観られるか不安だったけどそんな不安も吹き飛ぶほど夢中で観てしまった
これからムーンリバーを聴くたびにこの映画を思い出すのかなと思うと嬉しい 良い作品に出会えてよかった
12/23 atユーロスペース
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