ノットステア

タバコと灰のノットステアのレビュー・感想・評価

タバコと灰(1965年製作の映画)
3.5
◯手塚治虫公式サイトより
作品紹介
2000年の夏、ハリウッドではスピルバーグのドリームワークス社が粘土アニメの巨匠ニック・パークを起用して『チキン・ラン』という映画をヒットさせました。それはにわとりを主人公にして名作映画『大脱走』を思わせる物語が展開するのですが、その35年前、虫プロではニワトリを主人公にして支配者と被支配者との間で引き起こされる反乱が、やがて大戦争へと拡大して行くアニメを作っていたのでした。しかも上映時間はわずかに3分。3分間で戦争を繰り返す人類の歴史を再現してしまう、という離れ業も誇張とイメージの飛躍が命の短編アニメならではの魅力です。

クレジット
(C)手塚プロダクション
第5回草月アニメーション・フェスティバルに出品/3分50秒/モノクロ
虫プロダクション/1965年10月1日

スタッフ
製作:手塚治虫
脚本、演出、動画:月岡貞夫
撮影:京王プロダクション
編集:松浦典良
音響:池内辰夫
制作協力:渡辺忠美
https://tezukaosamu.net/jp/anime/69.html#014050



◯感想
手塚治虫の実験アニメーションシリーズの第六作。

ドリームワークス社のアニメ『チキン・ラン』を観てみたい。



◯あらすじ
ニワトリたちの厩舎。
たくさんのメンドリが卵を産む。
メンドリたちをオンドリが人間の代わりに管理。
オンドリは自由を与えられ、葉巻を吹かす。
卵を持っていかれ、メンドリは悲しむ。
一匹のメンドリが自分の部屋から飛び出し、卵のもとへ。
オンドリはそのメンドリを銃で撃ち殺す。
この状況に怒ったメンドリたちは反乱を起こす。
メンドリニワトリ小屋に立てこもる。
オンドリとメンドリの戦争。
大砲。銃。撃ち合い。
死。
制圧。
一匹のオンドリが口笛を吹く。人間に撃ち殺される。