どーもキューブ

札幌・横浜・名古屋・雄琴・博多 トルコ渡り鳥のどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

芹明香のさすらいのトルコカップル、トルコドキュメント付


1975年作品。
ナレーター山城新伍。
監督関本郁夫。


アマゾンビデオで森崎監督の「喜劇特出しヒモ天国」あまりの面白さとやっと見れた感に大満足。思わずアマゾンの思惑にがっつりハマッて契約延長課金続行。

そんな東映ジャンクフィルム、ラインナップを見てみると、まあ出るわ出るわみたい作品の山。これはビデオ屋潰しと検索しながら携帯につぶやく。

その中の1本「最近追加された作品」シリーズ。「「トルコ渡り鳥」きたあ~キタア~!」こちらも名画座で頻繁にかかる日本映画シリーズ。私は芹明香本で知り、これは見てみたいと思った作品だった。

ポスターの金勘定する芹、ナレーション?!山城リンゴなんで?まさかのドキュメンタリー。ポチッと携帯配信鑑賞してみた。

芹明香映画チラシ。出演女優でプログラムを組まれる。女優冥利につきるリバイバル。



うわあ大変面白かった。何気にR18作品だった。

まずドキュメンタリーが映る。それはトルコの風俗施設のドキュメンタリーだった。びっくりした。はじめは芹明香がトルコプレイを披露。のち音声インタビューがかぶさり、いろんな、トルコ嬢がプレイが披露(2、3P etc)

このドキュメントパートの尺が足りないので、ドラマパートを足したような感じ。同様映画は東映沢山ある。

中島貞夫監督の日本風俗施設やら性癖をカメラにおさめるレアドキュメント
「セックスドキュメント性倒錯の世界」

東映初なんかとある温泉施設やら風俗を映す今なら絶対製作不可能なドキュメント「驚異のドキュメント日本浴場物語」
こちらもおすすめ!

トルコ嬢の本音やら出勤風景やら犬が好き風カットやらかぶさる。そこに山城新伍の落ちついたナレーションがかぶさる。

このドキュメントパートと芹明香のトルコ嬢とヒモの男のドラマが展開。

芹明香が煙草をふかす。全然顔は嬉しそうじゃない。むしろ不機嫌。いやいやな顔で煙を吐いてる。煙草を吹かす芹の大股ぐらに男が何かをしている。

この写真が昔から気になっていた。なんだろう、何してんだろうと。

確か見たの芹明香本か「映画芸術」かフィルムアート社のロマポル本。上記の写真が本作で出たので、長年の疑問が解消された。状況はこんな感じ。出勤前、

「はやくぅーしてよぉ~、、遅れちゃう」と。

待て待てと男は、芹の陰毛処理をしていたのだ!もうびっくりびっくり!わたしはてっきりナニをしていたとばっかり思っていた。

本作のとりわけ素晴らしい点、芹明香の主演出演時間が長いという事だ。こんなに出ずっぱりがまず珍しと思う。だからこそ必見。冒頭クレジットからラブラブ芹明香の表情必見。

だがトルコ泡プレイやら芹明香が披露する放尿シーンにより見事に封印作品に認定される裏があることに今回配信で見てよーく分かった。

実際芹明香本を読むとたまに撮影中がちであのようにショーっと排尿をもよおすことがあり、まわりのスタッフが慌てる事があったようだ。本作2回放尿シーンあり。偽物だとは思うが、どうでしょう?!

芹明香カップルの物語はシンプル。日本全国点々とする芹嬢。楽しい日常。たまに喧嘩、のち浮気、別離、再会、仲直りてな感じ。世の中の男子、夫婦がよくある円環サイクル、愛のループ。

この喧嘩シーンも必見。なんかどこぞのアパートの一室で今もありそうな雰囲気。

芹明香のあのけだるい感じ、あの喋り方に魅了される。男につくし、男につくされ、マッサージされる、マッサージする。

芹明香が今も女優さんに目標とされたり、名画座で特集されるのは、このなんともいえない喋りとあの細い目、激情から薬中毒から娼婦のたたずまいから数々の女性を演じてきた。人々が魅了される存在感が間違いなくあるのだ。

こんなに可愛く、人間くさい芹明香が沢山の尺を使って動いて演技してるだけで実に貴重な芹明香体験だった。

さて
芹明香のトルコ嬢の日本点在旅日誌
トルコ嬢のドキュメント付き

ロマンポルノファン!
芹明香ファンは、ぜひ(日本に何人いるかわからないが、。)

ぜひAmazon primeから見てください。


追伸
芹明香全作品みてみたい欲求がある。だからプログラムを組まれる。需要があるんだろうなあ。

追記
森崎東「喜劇特出しヒモ天国」と本作が見れただけで大満足だった。芹明香の素晴らしさとソフト化禁止たる要素がよく分かった。Amazon恐るべし。

次回予告
「ポルノの帝王失神トルコ風呂」をお送りします。不良番長シリーズの梅宮辰夫、山城新伍がやっぱりがっつり下ネタやっていた証拠が本作!梅宮辰夫が「ガキ使いあらへんで」でおかしなコスプレしても何も動じないのは、本作のような下地がすでに70年代からあった事を確認確信した一本!
近日レビュー!
お楽しみに!
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