次郎

アフリカの女王の次郎のレビュー・感想・評価

アフリカの女王(1951年製作の映画)
1.9
「カサブランカ」でみたハードボイルドな伊達男、ハンフリー・ボガードがまさかこんなすきっ歯気味で髭の濃い飲んだくれのオッサンだなんて…。もちろん、そうやって演じ分けられていること自体が凄いのだろうけど映画としては正直しんどいものがあった。当時としては珍しい、アフリカロケのオールカラーで写された映像には価値があるのかどうか知らないが、バカップルによる「喧嘩→危機→仲直り」の無限ループと笑っちゃうようなご都合主義な展開にはひたすら心が無になっていく。しかもカラーの弊害か、危機のシーンが悉く露骨な合成、もしくは遠距離からの2人の視認できないショットで緊張感も皆無。音楽のセンスも酷く、大量の蚊に襲われているシーンの「ざまぁ」感凄かった。Wikipediaの解説を読んで思ったけど、多分作品より撮影時の裏話の方が遥かに面白い。
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