アギゴン

砂の器のアギゴンのネタバレレビュー・内容・結末

砂の器(1974年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

蒲田駅の構内で男性の変死体が発見された。被害者の身許が分らず、捜査は難航した。この事件を担当した刑事・今西と若き刑事・吉村は地道な聞き込みの結果、事件前夜、被害者と酒を飲んでいた若い男の存在に行き当たる。今西と吉村の2人は東北なまりの“カメダ”という言葉を数少ない手掛かりに、男の行方を追うも、犯人へと繋がる有力な情報は得られないまま時間だけが過ぎていった。いよいよ迷宮入りかと思われたとき、小さな新聞記事がきっかけとなって、捜査は急展開を見せ始めた。


この作品はずっと前にフォロワーさんのレビューを読んで、クリップしていました。
この事件の真犯人となる青年を熟年刑事と(丹波哲郎)勢いのある若き刑事(森田健作)が根気強く捜査し、真相に行き着くまでの様が描かれていて、まさに「現場百回」執念の捜査が実を結びます。
その捜査は、一人の青年の数奇な運命を辿る旅の様な印象を受けました。
心に滲みいる哀愁のピアノの調べにのり、丹波哲郎が捜査陣に事件の裏側にある出来事を畳み掛けるように、語るシーンは私は名シーンだと思いました。
「罪を憎んで人を憎まず」この言葉が浮かんできました。
複雑な感情を見事に描いた作品だと思いました。

父子の別れるシーンは本当に泣けました😭
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