Boss2054

007/消されたライセンスのBoss2054のレビュー・感想・評価

007/消されたライセンス(1989年製作の映画)
4.8
エンタテインメントが観たくて、
またもや007シリーズに手を出してしまった‼︎
全作、もう、何度も何度も観ているのだが、
で、悩んだあげく今夜はコノ、消されたライセンス。
多分、ボンドがシリーズ中、唯一、全編、私情で身勝手に行動する物語。
もちろんそれにはキチンとした理由があって、
親友が襲われ、その新妻が殺されてしまう、その復讐をボンドが孤立無援、たった一人で成し遂げるト云うお話。

ボンドを演じているティモシー・ダルトンのキャラクターもあるのだろうが、
相当ワイルドなボンドである。
ダニエル・クレイグのボンドは、コノ、ボンドの延長線上にある様な気がした。

ボンドシリーズは、
敵が巨悪であるが故にそれがそのまま作品のスケールの大きさに反映する。
火山の噴火口にロケット基地を作る様な敵と闘うコトになれば、自ずとスケールが大きくならざるを得ない。
まあ、その時々で、そのスケールが大き過ぎて、真実味を逸脱する時もあったりするが、
ボンドシリーズの魅力の大きな要因の一つは、そのスケールの大きさだろう。
潜水艦を呑み込むタンカー何て、
ワクワクするじゃあありませんか❣️

が、今回の敵は、巨悪と云っても麻薬王である。
確かにその麻薬精製工場は一般的にはスケールが大きいが、ロケット基地や巨大タンカー程ではない。
で、その巨悪の大きさが、コノ作品のスケールに反映して、
実は、一級品のアクション映画になっている。
CGを使わない生身のアクションはやはり凄い‼︎
CGのアクションを見慣れてしまった今だからこそ凄く見えるのかも知れない。

さすがに40年以上も前の作品なので、
出だしは、色々その旧式さを感じてしまうが、
あっという間に作品に引き込まれる。
面白い作品の証拠だろう。

Qがコレ程活躍するのもシリーズの中では珍しいのではないだろうか?
ボンドとQの関係も分かって面白いし、Qト云うキャラクターの意外性がそのキャラクターの幅を広げている。

さて、物凄いアクションはいくつもあるのだが、
やはりクライマックスの巨大トラックを使ったカーチェイスのシークエンスが白眉。
トラックの片輪走行何てどうやってやったのだろう⁇
爆破だって半端ない火薬の量である‼︎

さて、今回初めて?気が付いたのは、
デルトロさんが悪役で出演していたコト。
コノ若造どっかで観たコトあるなあ…。
ト思っていたら、デルトロさんだった❣️
いやあ、若い時からオーラ出てますねえ…。

残念ながら、ダルトン・ボンドはコレが最終作。
後二本くらいは行けた様な気がするが…。
何が理由だったんだろう⁇
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