anzu

海の上のピアニストのanzuのレビュー・感想・評価

海の上のピアニスト(1998年製作の映画)
4.3
"なにか良い物語があって、語る相手がいる限り、人生捨てたもんじゃない"

ニューシネマパラダイスを世に残すだけでも凄いのに、他にもこんな素敵な作品を生み出しているなんて…恐るべしジュゼッペ・トルナトーレ。

海の上、すなわち船上で一生を過ごす、天才ピアニストのお話。降りることを禁じられているわけでもなく、臆病なわけでもなく、地上に降り立つことを選択しない理由にジーンと胸に響く。
世界に無限が広がっているわけでなく、人間が無限を作り出すのかと考えさせられました。

何よりも音楽が素晴らしいし、豪華客船の華やかな場面も多くて楽しめた。
そして船酔いを治すシーンが1番好き。船と一緒にピアノも揺れ動き、美しい音楽を奏でるシーンは最高に洒落ている。終わった後に即見返してしまいました。

生きているうちにもう一度観たいし、観るであろう名作でした。
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