"なにか良い物語があって、語る相手がいる限り、人生捨てたもんじゃない"
ニューシネマパラダイスを世に残すだけでも凄いのに、他にもこんな素敵な作品を生み出しているなんて…恐るべしジュゼッペ・トルナトーレ。
海の上、すなわち船上で一生を過ごす、天才ピアニストのお話。降りることを禁じられているわけでもなく、臆病なわけでもなく、地上に降り立つことを選択しない理由にジーンと胸に響く。
世界に無限が広がっているわけでなく、人間が無限を作り出すのかと考えさせられました。
何よりも音楽が素晴らしいし、豪華客船の華やかな場面も多くて楽しめた。
そして船酔いを治すシーンが1番好き。船と一緒にピアノも揺れ動き、美しい音楽を奏でるシーンは最高に洒落ている。終わった後に即見返してしまいました。
生きているうちにもう一度観たいし、観るであろう名作でした。