がんちゃん

キング・コングのがんちゃんのレビュー・感想・評価

キング・コング(2005年製作の映画)
2.5
『ロードオブザリング』で大成功したピーター・ジャクソン監督が金を使いまくってリメイク。
キングコングがどう見てもゴリラです。
本当にありがとうございました。

ただ、PS3史上最高傑作と名高い「ダークソウル」好きにはたまらないダークファンタジーな画作りは本作でも健在。特に髑髏島の谷底に落下した男たちが異形の昆虫たちに一人づつ喰われていくシーンは絶望の予感…。

個人的に好きなシーンはそこだけ。冒険といえばワクワク感があって然るべきだが、髑髏島は全体的に絶望感しかない。唯一のほっこり要素であるコングとヒロインのイチャイチャはとても見ていられない…おまえら仲良くなってどうするつもりだったの?結婚すんの?
そのへん『髑髏島の巨神』ではちゃんと草食動物もいたし、部族もいい人だし、ベトナムとコングにリスペクトした作りを心掛けていた。はっきりいって『髑髏島の巨神』はピージャク版のダメな点を全て回収した、完全なる当てつけ的リブートといっていい。

コング登場までたっぷり1時間引っ張った挙げ句188分の超大作になったが、そもそも怪獣映画なのに人間描写を丁寧にやる意味…?じゃあ人物は魅力的かと聞かれれば微妙。せっかく髑髏島を生き残った船員たちはその後一切登場しない。
ジャック・ブラックの亡者ぶりはオーソン・ウェルズ風で良かったが、結局グレイテストなショーマンになれたのだろうか…人物を描くならそこじゃね?
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