mayumayu

サイドカーに犬のmayumayuのレビュー・感想・評価

サイドカーに犬(2007年製作の映画)
4.2
再掲です。申し訳ありません💦

私はこの映画の竹内結子が好きだ。自由なようで自由じゃないような。「ハードボイルド」な薫が好きだ。青いパパイヤの香り、のムイちゃんを思い出す。周りを見つめる透明な目。
ヨーコさんは薫の色々なところに気づく。薫の生きてきた世界の殻をちょっとだけ割ってみせる。笑う。泣く。怒る。美しい。可愛らしい。
‥だから、悲しい。役者さんは感受性が豊かな人が多いんだろうか。この今のコロナ禍がやはり影響しているんだろうか。

ヨーコさんは言う。
人は正直であろうとすると無口になるって何かで読んだ。でもなかなかみんなそうはなれない。だから私は薫を尊敬するよ。

嫌いなものを好きになるより、好きなものを嫌いになる方が難しいね。

以下は以前のレビューです。

原作が先か、映画が先か忘れましたが、両方とも良かったです。
奔放な父、家を出る母、姉弟、父の愛人。
姉目線で、母とはちょっと違うけれど、いいひとな洋子さんとのひと夏の交流が描かれます。
私の中で、結構原作と映画が溶け合ってしまっていて、完全に映画だけの評価なのかわかりませんが、竹内結子、魅力的です。
お母さんはカレー皿にはカレー、お菓子皿にはお菓子しか入れないと決めていたのに、カレー皿に麦チョコを入れたから姉はびっくりする。自由な洋子さん。
冷静に淡々と大人たちを見ている姉。といっても変にませているわけではなく、子どもとしての目線で。家庭環境としてはドロドロなはずですが、原作も映画もそんなことありません。
原作にはなかったと思いますが、海がきれいです。

原作で、薫が思います。

あのときの洋子さんのような、母の平手打ちにも怯まず、(中略)他人を不幸に巻き込んでしまうような恋もしていないし、傷ついたことさえない。(中略)そろそろなんじゃないか、という気がする。
mayumayu

mayumayu