このレビューはネタバレを含みます
なんとなく身始めたのだけど、よかった。
淡々と静かに映されていく人物たちは、おそらく小説の雰囲気をそのまま映像で表現したものなのだろう。生徒から無視される青い鳥の箱。机の落書きのリフレイン。
本気で話す阿部寛のセリフの説得力がすごい。
「人に忘れられないことをしたんだから、それを忘れて一からやり直すなんて、卑怯だ」
本郷奏多の、本当は自分なんですと言うシーン、よかった。少ししか出てこない野口のキャラクターがきっとわかってしまうから、思わずそうやって、自分も彼を軽んじてしまうだろうから、本郷奏多の感情がとてもよくわかった。
あと大賀、よかったな。