Kevin

ブレア・ウィッチ・プロジェクトのKevinのレビュー・感想・評価

3.3
とある大学に通うヘザー,ジョシュ、マイクの3人は大学の課題としてバーキッツビルに言い伝わる伝説“ブレア・ウィッチ”についてのドキュメンタリーを作成することに。
1日を町の人にインタビューをして費やすが、やはりブレア・ウィッチの伝説は誰もが知るものだった。
そしてその翌日、3人は遂にブラック・ヒルズという森に入っていくが...。

12/1公開の最新作に向け過去作を初鑑賞!
当時低予算ながらもその斬新な手法でヒットした〝POVホラーの先駆け〟と呼ばれる本作。

まず観終わった後の感想を率直に言うと「面白かった!」とはならなかったです。
当時観ていたらもう少し違う評価になっていたかもしれませんが、現在ではこの手の作品は数多く作られており、映像としての質は大差ないものでした。

しかし評価すべき点はそこではなく“当時POVで作り上げた”ことと“徹底したリアルさ追求”ではないでしょうか。
特に後者の方が素晴らしい。

本作の物語はフィクションなんですが(ですよね?)事実を基にした類の作品なんではないかとさえ思えてしまうほど、物語の背景が緻密に練られていました。
本編終了後、特典映像の“伝説”の項目が更にリアリティを生みます。
なので本編を観ている時、「映画を観ている」という感覚ではなく、実際に起きた事件を観ているかのような錯覚に陥ります。
また、CGなどは一切使用せず、肝心のウィッチの存在や物語の終わり方なども敢えて不透明にさせていて、より一層リアリティを持った内容となっていました。
あまり不透明過ぎるのも良くないですが、本作の不透明さはそうは感じなかったです。
そして役者たちの演技も限りなくありのままの姿だったので余計、ノンフィクションを観せられた気分。

とは言うものの娯楽モノとしての面白さは弱く、あくまでも映画として価値ある作品でした。
ホラーとしては怖いというより不気味、おどろおどろしいという表現に近いですが、もう少しハラハラできるようにしてほしかったです。

2作目は驚くほど評価が低いので全く期待しないで観ます。笑
新作はちょっぴり期待したい。楽しみ☺
Kevin

Kevin