じぇいらふ

シェルタリング・スカイのじぇいらふのレビュー・感想・評価

シェルタリング・スカイ(1990年製作の映画)
3.9
映画音楽坂本龍一の追悼上映企画にて。久々に観たけど今観ると、、、役者や映像的にはもの凄いんだけど、ストーリーは結構陳腐だなあと😅
ポール・ボウルズの原作ってどうなってるんですかね?ご本人出てるんだけど。
音楽は?、、、もちろん最高です👍✨
ラストエンペラーと同じベルナルド・ベルトルッチ監督作品。

⚠️これもネタバレ進行です🐪🐪🐪

🎞️モノクロで1940年代のニューヨーク?をバックにライオネル・ハンプトンのミッドナイトサン🎵そこにタイトル(この出だしとてもかっこいい✨)。船で到着した北アフリカに夫婦と男が降り立つ~はじまり

📖1947年。北アフリカを訪れたある夫婦。冷え切った二人の関係を修復する目的で旅に来たのだが、、、過酷な運命が待ち受けていた。。。というおはなし

まず映像は最高に凄いです。撮影ヴィットリト・ストラーロと砂漠。異常に懲りまくった色味。広ーい砂漠とラクダの長ーい影等々。西洋とアフリカアラブの衣装、美術。映画映像の一つの極至。

そして役者最高ですよね。夫ポート:ジョン・マルコヴィッチ(の穴)。妻キット:デブラ・ウィンガー(愛と青春の旅立ち)。名優同士。さすがです👍かっこいいし綺麗だし、この二人が自転車🚲(ベルトルッチといえば!)に乗って、広ーい砂漠を走って、丘で❤️をいたすという~考えてみたらちょっとなんだかよくわからない感じの展開笑でも、凄い画になるし良いシーン観てる感ありますよね。
一緒に旅している、色男ターナー:キャンベル・スコット。思った通りの間男展開。。。なんだよ最後のヒゲは🤣
あと、なぜか道中つきまとうエリック親子のうざさ、不気味さ。

、、、しかしそれだけにストーリーがなんか残念だった。

結局夫ポートは、アフリカで病気になってしまって大変な展開になるのですが、、、これ毎度観ると、なんで北アフリカという文明が行き届かない、言葉もわからないところにわざわざ旅行したりするんだろう?とか思ってしまう。なんか段々奥に進む度に不便になってくし。金持ち西洋文明人の贅沢と、その代償みたいな感じがしますね。なんでもお金で解決しようとするところとか。ある種の文明人の奢りとか差別意識とかとその罪悪感とか根底にあるんですかね?

この作品前半と後半で全然雰囲気違います。夫が病気で妻の懸命の看病にもかかわらず夫が死んでしまう。一つのピーク。ここで映画終わってもいい感じ。。。ですがその後、、、何故か妻がさまよい歩いて、砂漠の王子様?について行ってしまうという謎展開???笑。

前半の夫婦パートは会話も多く。教授の音楽も鳴りまくっているのに、後半の砂漠を彷徨うパートは、会話がほとんどなく、音楽も教授ではないいろんな民族音楽のごった煮が次々流れている。結構適当な感じ。ここら辺あきらかに意図して雰囲気変えたんだろうけど、、、結局なんだったんだ?感。金持ち西洋人も結局は無力な人間という表現?しかし女はなんとでも生きられるとか??ここらへん監督の意図よくわからないです。うまくいってるんかな?と思ってしまった。。。で最後最初の街に戻って、音楽も教授の音楽が復活するエンド。最後原作者自身が出てくるんですが、、、実は映画そのものは満足してない説😅

坂本龍一ファンとしては、シェルタリングスカイはこのテーマ曲が最高の作品のひとつです。最後のコンサートでもピアノ演奏していた重要曲。いろんな音楽の要素が入った教授で最もエモーショナルな1曲。🐪🐪🐪