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ロンリーハートのakrutmのレビュー・感想・評価

ロンリーハート(2006年製作の映画)
4.0
1940年代後半に実際に起こった殺人事件の犯人である男女カップルと、事件を捜査する刑事たちを描いた、トッド・ロビンソン監督のサスペンス映画。自殺で妻を失った刑事のエルマー・ロビンソンは、ある女性の自殺に疑問を感じ、捜査に乗り出す。一方、新聞の交際相手募集欄を利用して結婚詐欺を行っていた男性レイモンドとその過程で彼と知り合ったマーサは、兄妹を装って詐欺を働いていく。時間の異なる2つのプロットが並行して描かれ、そのうちにひとつの事件に収斂していく。

全体的に手堅くまとまっている良作であり、時間を忘れるほど集中して見てしまった。すっかり太っちょのジョン・トラヴォルタ演じる刑事にまつわる過去の出来事がややほったらかしの感はあるが、捜査にあたる刑事たちのヤサグレ感や、レイモンドとマーサが結婚詐欺から殺人に発展していく展開はなかなか見応えがあった。実物のレイモンドは禿げていたので、彼を演じたジャレッド・レトは前髪を剃ったそうである。一方、マーサを演じたサルマ・ハエックはちょっと美人すぎるかもしれない。実際のマーサはもっと体格がよく、スパニッシュではない。

・実在の刑事エルマー・ロビンソンは、トッド・ロビンソン監督の祖父にあたるそうである。
・電気椅子による死刑執行のシーンもきちんと描いているが、結構えげつない。
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