獣害は自然災害でそこに理由もクソもないんだけど、映画脳の私たちは何かしらの理屈を求めてしまう。そんな考察も虚しく、ただただ被害に遭い、なすすべなく逃げるだけの映画。
ほんとにそれだけなのである種のモキュメンタリー味さえあるわけだが、やられる為に出てきたような一気にキャラ持たされたモブ群とか、爆音で鳥の鳴き声とつつく音だけで恐怖を煽る演出とか、B級映画の開祖たるアイデアがふんだんに盛り込まれている。
60年代作品なのでCGはそれとして、本物の鳥を使ってるかのように肉迫するのは素直に凄い。羽ばたきの匂いまで感じさせる。
主演のティッピヘドレンと母のジェシカタンディが似てる。同族嫌悪で嫌ってたのかな？って演出意図ありそうなくらい。ティッピが年とったらちょうどジェシカみたいになるのかなと思ってたら、ジェシカの享年に追いついたティッピーの現在が同じ年代くらいで正にそっくりなのでやっぱりねと思っている。
