"空飛ぶ鳥は蒔かずとも,神これを養う…"
ーマタイによる福音書6章26節ー
動物パニックの名作映画!
鳥が出てくるのは中盤からだけど
ヒッチコック監督さんが
「大の鳥嫌い」だったからこそ、
鳥サンを恐怖の根源のごとく描いています…!!
前半はお嬢様な主人公と、
ダンディなハンサムが織り成す
二人のラブストーリーが主軸になってて、
そこは『ローマの休日』が思い浮かんだ。
鳥は静かに群がって行くだけで、
襲ったりはして来ず、
ただじっと人間達を見つめるのみ…
出てくる女性が皆,お上品な娘ばかりなのは
時代への配慮なのか,それか自然の恐怖を
知らずに育った人たちに
自然への畏怖を込めた警告なのか。。。
よく鳥はエサが取れる場所の近くに
集まる習性があるが、本作でもまるで
エサがいるかのように,子供達がいる教会の前に
鳥が集まってる様子はゾッとさせられた…
いざ鳥達が人を襲う場面では
気持ち悪い鳴き声を放ち、
鳥が襲撃するシーンは時おり合成を使ってるが、
その絵面は非常にリアルで違和感を
感じさせないほどよく出来てた…!
その合成技術の高さには感動♪
終盤では本格的なホラー演出になっており、
殺人鬼やゾンビ、モンスターを彷彿とさせる恐怖が
「鳥」にすげ替えられ、そこに描かれる
新たな恐怖(=鳥)は逆に新鮮…!!
そして最もインパクトが強かったのは
外に出ると辺り一面を覆い尽くす鳥の群れ!!
見渡す限り鳥、鳥、鳥、鳥、鳥…!!!!w
ウジャウジャいる鳥サンに刺激を与えないよう
そっと忍び足で進むシーンは凄く怖かった(。´Д⊂)…
ラストは意外と呆気なく終わり、
その呆気なさが逆に,
寒気がして鳥肌が立つ…(;つД`)
何の理由も分からず、
彼らが襲う法則性は分かってはいるのに
何の対策も出来ずにただじっと耐えるしかない…
それは台風の時と似てる気がする。
こういう時になって改めて気づかされる…
地球は"人間だけのモノじゃない"って事を。
「名作」と呼ばれるのも納得♪鳥さん恐いっ…!Σ(ノд<)