やまモン

二百三高地のやまモンのレビュー・感想・評価

二百三高地(1980年製作の映画)
4.0
記録のみ。
自宅にて鑑賞

(簡易レビュー)

①日露戦争当時の日本の置かれた状況と戦争目的、そして何故旅順攻略が実行されたのかが、分かりやすく表現されており、理解を深めるのに適している。

②戦況の厳しい戦場のリアルな部分が明確に描写されている。

③命令する者の責任と苦悩、そして服従を常とする立場の兵卒たちの悲哀がよく描かれている。

④極限状態における人間心理の描写も明確かつ秀逸である。

⑤仲代達矢の乃木希典大将は、乃木らしさが凄く感じられた。乃木大将の台詞からは、将としてのありかたや戦争の本質を感じ取ることが出来た。

⑥反戦的な要素が随所に作為的に織り込まれ、見え隠れしているのは蛇足であり残念。そのようなものは無くとも、十分に訴えかけてくる作品である。

⑦防人の歌の歌詞は意味不明である。