のほほんさん

デモンズののほほんさんのネタバレレビュー・内容・結末

デモンズ(1985年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

私が過去に観たことのある作品で言うと、「デモンズ4」より「サンゲリア2」が近い(笑)



ミケーレ・ソアヴィによる4は名前だけで、本作とは何も関係ないということは知っていたのだが、雰囲気とか多少は似通うのかな、と思っていた。
銀色半マスク男(これがソアヴィだそうだ)が出てくるオープニングも、その出立ちや振る舞いが割とミステリアスだったし。



まあBGMが(好きだけど)やや時代を押し出してくるなあ、と思ってはいた。
しかし、ヘビメタが歌詞入りでガンガンかかるアクションシーンよ(笑)
ここでもう、ミステリアスなぞ消し飛び、頭の足りない皆々様の身体破壊を能天気に見せつけてくる作品と相なった。


上映されている映画と同様のことが実際に起きる、というところは面白かったが、スクリーン上も阿鼻叫喚になってたのかはわからない。ということで、途中からは観ていた映画がどうこうというのは頭から消えている。
マナーの悪いクソバカがデモンズ1号として感染を広げるのだから、本当に迷惑な人である。


身体破壊はバラエティに富んでいて、程良い手作り感が本作の良い意味でのバカバカしさに貢献している。歯が牙に生え変わるとことか面白かったなあ。背中からデモンズ誕生とかも気合いを感じたが、そのデモンズはその後出てこなかった気がする。



劇場関係者の緑の服の女性は一枚噛んでると思いきやあっさりと退場。可愛かったのに。
デモンズ1号の連れの黒人男性は偉そうに指揮を取るリーダー格になるが、これまたあっさりと退場。
ヒロインは特に何もせず、その友達はヒステリックに叫ぶのみ。
ナンパ野郎と思われたにーちゃん達が意外なヒーロー化を遂げ、熱い友情を見せつける。



クライマックスの唐突さは凄いぞ。
バイクに乗ったにーちゃんが日本刀を振り回しつつ疾走し、無双状態でデモンズを蹴散らす。そしてさらには、何故か突然天井を突き破ってヘリが落下!なぜだ!(笑)



こんな感じなので私は基本的に笑えるものとして観ていた。
そういう気分で観ればそのバカバカしさは楽しめると思います。酒飲みながら観たい。