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聖なる嘘つき/その名はジェイコブのericaのレビュー・感想・評価

4.1
すごくいい映画だった。

ナチス占領下のポーランド、ユダヤ人居住地区。外界から遮断され戦況もわからない地獄のような状況に絶望し、自ら命を絶つ人もいた。
そんな中ジェイコブがついた嘘は人々に生きる希望を与えた。

嘘といっても人を欺く悪意に満ちた嘘ではなく、辛い状況下で少しでも希望が持てるようにとついた優しい嘘。
きっかけはひょんなことから、皆のために嘘をつき続けよう、嘘つきになろうと決めたのはもちろんジェイコブの優しさから。

嘘によって希望を持たせるというのは「ライフイズビューティフル」にも通ずるものがあるな、と。

終わり方がなんとも切ない。。
嘘のラジオから聞こえてきたのと同じポルカ…
あのリーナの回想シーンは真実だったと信じたい。
列車はソ連軍に止められたのだと…

ロビンウィリアムズの良さが全部詰まってた。
困ったような笑顔も、お得意の一人芝居も。
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