アルノー・デプレシャン監督デビュー作
今作で多くの賞を受賞したらしい。
2016年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門の審査員にも選出されている。
知らなかったが、これがデビュー作と思うと驚く。
ある青年の自殺未遂に親戚一同が集まる
それなりに大きな家ではあるが
もう人だらけだ。
喧騒のような会話劇。
登場人物も誰が誰の子やいとこか
おそらくあやふやになっていそう。
効果音のような劇伴がせせこましいが
レトロで良い。
時計に赤いキャンドル、
物も人も狭い部屋にぎゅうぎゅう。
陽気な中、時折病みが訪れる。
あの血の量の多さは?
「死の一族」が言い得て妙。
いとこの最新リスト!やっぱり(笑)
口々に言う詩篇のようなものは
オリジナルか有名なものか?
“世界は食欲のように広大だ”
早朝ひとときの静けさ。
だが安らぎではなく、
悲しみと辛さに満ちている。
それでもあと30分の休息を。
これからまた嵐になるのだろう。
2021レビュー#034
2021鑑賞No.60