まーしー

シュレック3のまーしーのレビュー・感想・評価

シュレック3(2007年製作の映画)
2.5
フィオナ姫の故郷「遠い遠い国」の王位継承者をめぐって、シュレック、新キャラのアーサー、チャーミング王子によるお世継ぎ騒動を描く。

魅力的なキャラは、本作でも健在。
おしゃべりロバのドンキー、長靴をはいたネコに加え、白雪姫やシンデレラ、髪長姫などのプリンセスたちも多数登場。
1作目ではシュレック、フィオナ姫、ドンキーの3人で始まった物語も、今や「シュレック」ファミリーと呼べるほど、登場人物が増えている。

ただ、好きなシリーズも、内容はマンネリ化した印象。
外見ではなく内面が大事——『シュレック』シリーズに共通するテーマ設定だが、本作でも、世間からレッテルを貼られようとも、自分自身を信じることの大切さを説いている。
ここに、シュレックが父親になる話が盛り込まれるので、論点が拡散してしまった感は否めない。
また、ドンキーと長靴をはいたネコが入れ替わる設定も理解できなかった。

ポール・マッカトニーが作った『007/死ぬのは奴らだ』のテーマ曲が、お葬式のシーンで流れてきて驚き。
不謹慎にも思える想定外のBGMは違和感があり、良くも悪くも印象に残る。

以上のように、過去2作と比べ、内容に物足りなさを感じる作品だった。
新展開が予想されるラストだったので、次作に期待したいところ。