まーしー

ダイ・ハード/ラスト・デイのまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
不死身のオジサン刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)が、ロシアを舞台に、政治犯救出のミッションを遂行する息子と行動を伴にする。
シリーズ5作目にして最終作。

第3作からバディ・ムービーとなった本シリーズ。
本作のマクレーン刑事の相棒は、CIAのスパイの任に就く自身の息子ジャックだった。
長年、音信不通の親子だっただけに、再会した当初から険悪ムード。
綿密な計画に自信をのぞかせる息子ジャックに対し、違和感を抱く父ジョン。CIAとニューヨーク市警の違いはあれど、ここは長年の経験がものを言う。

予想外の裏切りに遭うなど、本作でもジョン・マクレーンを襲う不幸の連続。
ロシアでもヘリに襲撃され、相変わらず命の危険にさらされる。
過激なアクションは過去の作品と比較しても遜色ないが、アメリカ対ロシアという大国間の争いになっており、スパイ映画さながらの展開は、1作目、2作目のコンセプトから逸脱している印象。
『ダイ・ハード』という看板を背負う以上、物足りなさや違和感を抱かざるを得なかった。

とは言え、最終作に相応しく、家族の物語を描いた本作。
妻ホリーが出演しなかったことは残念だったが、人気シリーズに終止符を打つ役目を最低限は果たしたのではないだろうか。