ほーりー

トゥルーマン・ショーのほーりーのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.0
パッケージにもなっているジム・キャリーの寝顔が印象的で、あのヴィジュアルからだとハートウォーミングな映画かなと思っていた。

これはある意味、ホラー映画。というか普通に怖い映画だと思う。

物語のキーパーソンであるエド・ハリスの目つきだけでも薄気味悪い。

周囲を海に囲まれた町に住んでる主人公。優しい妻に見送られ、今日も会社に出勤する。

しかし何かおかしい。常に自分が誰かに見られているような変な気がする。しかも今に始まったことではなく、ずっと昔から。

ある日、路上でかつて水難事故で死んだはずの父親と遭遇するが、周囲の通行人たち慌てて父親をどっかに連れてってしまう。

不審がる主人公はかつて学生時代に知り合ったある女性が言っていた謎の言葉を思い出す。

まるで「世にも奇妙な物語」のエピソードにありそうなストーリー。

だけど単に不思議なストーリーで終わっていないのは、決まりきった単調な生活を打ち破って外の世界に飛び出そうとする主人公のドラマがあるからだと思う。

主演のジム・キャリーが高額ギャラのため、急遽、監督が若手のアンドリュー・ニコル(元々は監督・脚本兼任の予定だった)からベテランで実績のあるピーター・ウィアーに代わった経緯があるそうな。

ウィアー監督といえば、「刑事ジョン・ブック」や「いまを生きる」も有名だけど個人的には本作が一番好き。

もう20年も前の作品だが、SNSや動画サイトみたいなものを使ってリメイクを作れそうな気がした。

■映画DATA==========================
監督:ピーター・ウィアー
脚本:アンドリュー・ニコル
音楽:フィリップ・グラスほか
撮影:ピーター・ビジウ
公開:1998年6月5日(米)/1998年11月14日(日)
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