Ricola

マンハッタンの二人の男のRicolaのレビュー・感想・評価

マンハッタンの二人の男(1958年製作の映画)
4.1
冒頭からマンハッタンのキラキラした街並みが、BGMのジャズによって一気に哀愁を帯びる。


優しくて真面目な男モローと、プレイボーイなデルマスが事件解決のためにNYの街を飛び回る。そしてこの2人の友情が見どころ。

メルヴィル監督自身もモロー役で出演している。メルヴィル、ダンディで素敵!声渋い。

ゴダールの「勝手にしやがれ」の撮影法は、この映画を参考にしたという。つまりヌーベルヴァーグの始まり?
音楽の入り方、実際の街の景色と人々をそのまま撮影していること、照明を使用していないことなどが共通している気がした。

2人の沈黙の間のシーンが何度も出てくるが、好き。そこで彼らの関係性と性格が垣間見れる。

ラストは人物の行動も表情もカメラワークもとってもかっこいい!!
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