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オテサーネク 妄想の子供のMoekaのレビュー・感想・評価

オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)
3.8
この監督が撮れば赤ちゃんだって怖くなる。胎盤が溶けたような気味の悪いどろどろのスープや赤ちゃんの量り売りなどなど奇怪とガーリーが同居する世界観はもちろん魅力のこと、伏線がきっちりと回収されていく点や体裁ばかり気にする主人や人のことにはおせっかいの割に1番近い人の根本的な問題に気づいていない人などキャラクター設定も絶妙。行き過ぎた母性や純粋な正気は下手な悪よりよっぽど狂気に満ちているかもしれない。欲望が多いことへの嫌悪感がひしひしと伝わる映画だった。
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