Yuta

ハート・ロッカーのYutaのレビュー・感想・評価

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)
4.0
【すげえ爆弾の山だ 死ぬなら 気持ちよく死にたい】

第82回アカデミー賞6部門受賞作品。

当時、映画「Avatar/アバター」が超大ヒットしていてアカデミー賞で期待されていた作品賞、監督賞などの主要部門はジェームズ・キャメロンさんの元妻でもあるキャスリン・ビグローさんに負けてしまい、「アバター」はアカデミー賞でまさかの3部門でした。「ハート・ロッカー」では、映画館でやっている所が少ないけど作品賞を受賞するのは凄いです(^_^*)

まず、オープニングから圧倒される!
爆風によって地面の砂が持ち上がっていくシーンや米兵士が必死に逃げる背後で爆弾が空高く炎と煙を上げながら轟音を響き渡り爆発するシーンの映像が良かったです‼︎
スローモーション映像により、爆発の恐怖が、ビジュアル的な美しさを迫ってくる>_<

それから始まっていく危険な任務の数々によってゾクゾクした恐怖が侵食していく。
ワイヤーがあり、赤い線を持って辿ってみて引き上げると砂の中から大量の爆弾がジェームズの周りに出てくる時に背筋が凍ってしまうような恐怖やいきなり車に乗ったイラク人が猛スピードで突っ込んでくる恐ろしさ。
亡くなった子どもの腹の中から爆弾が出てくる途中にジェームズが腹の中を手を入れるシーンは思わず目を避けてしまいました(;_;)そして、爆弾を体に巻きつけられたイラク人の男が理解も出来ない言語で叫ぶ所もありました!

爆弾処理班という生死が隣り合わせの任務を遂行していくチームの姿を淡々と描いているのだが、その異常なまでの緊張感が迫ってくる。いつ爆発してもおかしくはない爆弾、周囲のイラク人の誰が起爆装置(携帯電話とか)を持っているか分からない怖さ。
そのような物語構成なので、登場人物の描写は必要最小限にとどめられている。
だが、その必要最小限の描写によって、チーム内の3人の任務への姿勢、そしてイラク戦争がもたらした影響を、深くはないが的確に描き分けすることに成功しています(*^o^*)アメリカに帰り、アメリカのスーパーで離婚しているけど同居の妻にシリアルを買ってと言われたけどアメリカのスーパーでシリアルがいっぱいあるから何のシリアルを買ったらいいのか迷うジェームズの演技が面白かったです(^_^*)息子と遊んでいる時のジェームズの台詞はグッと来ました…>_<…
そんな主人公は再びイラクに戻り、違うチームで任務に就いて最後のシーンで再び爆弾処理に向かう主人公の背中が全てを物語っています。

キャストでは、主人公ジェームズが演じるのがジェレミー・レナーさんでまさかこの映画に出ているとは知りませんでした。でも、この映画を観れて良かったと思いました!爆弾処理班班長で解体した爆弾は873個以上のベテランで印象的なシーンでは、ジェームズがシャワー室に入る場面で爆弾処理服を着たままシャワーを浴びるジェームズで服に染み込んだ血が、床を赤く染めながら滴り落ちる中、彼はうなだれながらシャワーを浴び続ける。

第88回アカデミー賞が凄く気になります)^o^(
Yuta

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