H列7番目

重力ピエロのH列7番目のレビュー・感想・評価

重力ピエロ(2009年製作の映画)
3.7
伊坂幸太郎が書く物語は、その復讐が正しいと思わせる理由、そして正しさを違った正義で罰しないままに終わらせる潔さがあって好きだ。

案外こういったフィナーレを書く作品は国内に少なくて、中東や西アジア、韓国の方がこの終わり方が許されるものが多い気がしている。

だからこそ、稀有な読後感を遺してくれるこの作品が好きだ。自分で考えてやったことだ。それを見せてくれる作品の中では、それがひとつの正しさであってほしいと私は考えて観ている。
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