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髪結いの亭主の10000lyfhのレビュー・感想・評価

髪結いの亭主(1990年製作の映画)
2.5
ある男性の、それぞれ別の女性ヘアドレッサーを対象にした、恋と性に目覚めた少年期と、結婚から喪失への壮年期を描写。男性目線の映画で、「女性に自分の愛で幸せになって欲しい」願望ばかりが強く出ている。これ系作品特有の歳の離れた若い妻が出てくるが、彼女のストーリー上の機能が、その願望表現のためのツールでしかないっていうね笑。また、技巧的に、「いろんなこと試してみました」的なものが目立つ。具体的に、見えそうでぎりぎり見せない焦らしの「エロティシズム」、唐突で瞬間的なフラッシュバックによる時系列の不安定感、小津など日本映画から影響を受けたっぽい様々な客の織りなす「日常風景」、などなど。いろんなこと試してみた結果、悪い意味で素人くささが滲み出てしまっているような。モロッコ音楽?に合わせた我流の変なダンスも、なんだか失笑笑。キャリアピークにさしかかった頃のナイマンが、彼らしいが主張しない控えめな劇伴を提供、そこは好感
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