シャトニーニ

キング・オブ・コメディのシャトニーニのレビュー・感想・評価

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)
4.0
メリーハロハロウィ〜ン🎃

街で仮装してるお子様も、お店でコスプレさせられてる店員も、元気に渋谷で暴れてる田舎モンも、映画館かおウチで映画を見ましょう。こら渋谷で暴れるな💢

ハロウィンといえばカボチャ、カボチャといえばパンプキン、パンプキンといえば、そう、パプキンさんです。
前置きが長くなりましたが、そんなハロウィンみたいにトリックしまくるおかしなパプキンさんを描くのが本作。

デニーロ演じるパプキンさんは、コメディアンに憧れながら認知が歪みまくっていて、どこから夢でどこから現実なのかわからない危うい人。格好も古風なスーツでキメているミドルで、マルクス兄弟のようなヒゲがお茶目。

ジェリー・ルイスが大御所役で出ていまして、ことあるごとに絡むパプキン。半分ストーカーなのでゾっとするのですが、慣れてくると日本でいう所「梅沢富美男を怒らせるドッキリ」みたいに見えコミカルに。リスペクトしすぎが逆にディスってるようにも。オチがあんまり感動しませんけど、あー今の日本でもこういいヤツいるわ〜って苦笑いが。

先日みてきたジョーカーも同じ年代のニューヨークが舞台、今作をオマージュしている箇所が多く、同じスコセッシ監督でデニーロの「タクシードライバー」のような小市民を主人公にした世界観が秀逸。これ見てジョーカー見るとぐんとリアリティ増すんじゃないかと。
それにしても、秋のニューヨークにフライミートゥザムーンが流れるとなんか物悲しい気もします🌙

♬月まで飛んでいかせて、私もスターにさせて