みーちゃん

続・座頭市物語のみーちゃんのレビュー・感想・評価

続・座頭市物語(1962年製作の映画)
4.5
私が意外に感じたのは、二作目で早くも予想以上にエンタメ要素が満載なこと。午前十時で初めて一作目を観て感激し、初期三部作を見直した。引き続き、あの路線かと思ったら少し違った(いずれにしても大好きだけど)。

改めて確認できたのは、一作目が作品の骨組みであることに対し、本作では座頭市のキャラクターと世界観が、完全に確立されていること。だから、それがどんな風に味付けされても、どこを切り取っても魅力が揺らがない。

その上で大好きだから、はっきり言うと、若山富三郎のエピソードは、全部とは言わないが、もっと抑えてもいいように思った。好みの問題かもだけど(別枠で描くならいいとして、本作に入れ込むには少し無理矢理感とサービス過剰に感じた)

言い換えると、序盤の黒田家の殿様の按摩シーンと、その後の展開があまりにも面白くて背景も深そうなので、そっちを掘り下げても成り立つと思う(って言うか、観たい) 。あと平手造酒の一周忌&その周辺話は嬉しかった。

そんなこんなの雑念を、すべて断ち斬るラストに驚いた。