Ricola

女相続人のRicolaのレビュー・感想・評価

女相続人(1949年製作の映画)
3.9
今月の1日に、102歳の誕生日を迎えられたオリビア・デ・ハヴィランドが主演をつとめた今作。

世間知らずで、平凡だけど可愛らしい女性の役が似合うハヴィランド。

疑おうともせずキラキラした目で見ている様子が演技と思えないほど。

それに対して財産目当てで彼女に近づくモリスを演じたモンゴメリー・クリフトも役のイメージに合った俳優な気がする。(失礼ながら)

基本的にキャサリン(オリビア・デ・ハヴィランド)側の視点から描かれているのもよかったと思う。
よりこの女性の心理やその変化に寄り添えて観れたと思う。

オープニングの刺繍の感じがとても可愛かった。










以下ネタバレ注意⚠




















絶望を味わった女性が強くなり、その結果復讐という形になったというのが、観ていてとても痛快だった。

駆け落ちするはずの夜、迎えに来てくれずに途方に暮れて絶望するキャサリンからの、愚かにもまた訪ねてきたモリスに静かな復讐をしたキャサリン。

キャサリンはダメ男に1度引っかかったが、それ以降引っかかることはないだろう。

羨ましいほど彼女は賢い。
Ricola

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