青年イゴールの精神的成長を繊細に描いた作品。
違法な仕事をする父親を手伝ってきた彼は、老女から平気で財布を盗むほどの不良だった。
しかし、ある出来事をきっかけに良心の呵責に苦しみ、さらにある男と交わした約束が彼に重くのし掛かる。
父親の言いなりだった彼が、自ら分別をつけて行動する彼へと変化していく。
貧困格差と外国人不法就労。ボロボロな小屋とクシャクシャな札が印象的でした。問題に直面している人々はこういう生活をしているのかなと。他にも労働監督官が来たら散り散りに逃げたり、病院で保険が使えなかったり、リアルに描かれていました。