イエスタデイのtajimaのネタバレレビュー・内容・結末

ビートルズの知識ゼロでしたが楽しめる映画でした。聞いたことある曲がたくさん出てきて、これもビートルズかと勉強になりました。

所々にビートルズを知っていると笑える小ネタが出てくるためファンの方なら、より楽しめる構成になっています。

主人公ジャックは世界規模の12秒間の停電の間に事故に遭い昏睡状態から目覚めると誰もビートルズを知らない世界に。その後も停電に関して説明はありませんが、パラレルワールドに迷い混んでしまったのだと解釈しました。その影響かコーラやタバコ、ハリー・ポッターも存在していないことが判明します。ビートルズが存在しないことによるバタフライ効果なのでしょうか、、
また、主人公ジャックだけがビートルズを知っているわけではなく、中年の男女2人が途中登場し｢この世界でビートルズを有名にしてくれてありがとう｣と伝えます。停電の間に数人(数百人、数千人、数万人かも)が巻き込まれたことがわかります。

ちょっと大雑把な設定は置いておいて、この映画はラブロマンス映画として楽しむべきでしょう。
ジャックが売れない頃からマネージャーとして応援するエリーとの恋物語として。
ジャックがビートルズの曲でどんどん
売れていき、エリーと離れ離れにならないといけなくなります。仕事と私どっちを取るの状態に陥りますが、ジャックは仕事を取ってしまいます。ずっと売れない歌手として生きてきたわけですから歌手として成功したい気持ちはわかります。
ジャックは嘘をつく罪悪感や、自分の経験や思いが詰まっていない歌詞を歌っても意味がないこと、ジョンレノン(この世界では歌手ではなく船乗りをしていて、78歳で隠居している)からの言葉｢愛するものに愛を伝え、嘘をつかないで生きること｣が幸せになる秘訣だと教わり、真実を世界に伝える決意します。
そして、エリーに愛を伝えます。

イエスタデイに準えてtodayに場面転換し、エリーと人生を歩む幸せを掴んでエンディングとなります。

うーん、ジャックとエリーの恋物語は満足ですが、どうしてビートルズが消えてしまったのかが気になって仕方ありません。エドシーラン(本人が出てます)との10分作曲対決時にジャックは｢複雑な事情が、、｣と説明し、ジョンレノンとの会話では｢周りとモメた｣｢複雑なんだ｣と言っています。一致しています。ジョンレノンがメンバーの反対を押しきり愛する女性を選んだ世界もしくはジョンレノンが一度は歌手として成功したが女性を忘れられずなんらかの方法でタイムスリップした世界なのではないかと推測します。どちらも無理矢理ですが自分を納得させるための推測です。ご了承ください。

ビートルズがいない世界は退屈だよねっていうビートルズ愛溢れる映画であり、ビートルズを知らない世代に知る機会を与える映画です。
また、音楽がお金儲けのツールとして扱われることに対する批判もあり、音楽の本質を訴えかけているようにも思えます。

字幕を通して素晴らしい歌詞に惹かれました。ビートルズを数曲ダウンロードしようと思います。